重要文化財
毘沙門天立像
平安時代
木造彩色
1躯
毘沙門堂安置
像高112.4cm
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鬼面の兜を戴く、
唯一無二の守護尊
この尊像は、平安時代後期の作とされる、毘沙門堂の本尊です。
鎧をまとい、宝棒と宝塔を持ち、邪鬼を踏む伝統的な姿に加え、兜には鬼の顔をかたどった飾りと宝珠が載せられた、珍しい形をしています。





また、鎧には彩色とともに切金の技法が施され、当時の装飾をよく伝えています。



本像は、吉祥天像と善膩師童子像を従えた三尊形式で祀られ、通常は非公開の堂内に安置されています。



わずかに首を傾け、穏やかながら力強い眼差しをたたえた姿は、荒々しい戦神とは異なる、平安貴族好みの静かな威厳を感じさせます。
神護寺の信仰と造形の両面から貴重な尊像です。


善膩師童子
仏教とくに密教系の尊像に登場する童子形の仏尊。知恵と守護の象徴とされる。

吉祥天
福徳・美・繁栄を象徴する女神。

切金

宝珠
災いを除き願いを叶える力をもつ宝石のことで、日本では上部のとがった球型に表されることが多い。

毘沙門堂
1623年建立の旧金堂を転用したもの。平安期の毘沙門天立像(重文)を本尊とし信仰を集める建築物。
平安時代
桓武天皇の平安遷都(794)から鎌倉幕府の成立(1185)まで約400年の間、政権の中心が平安京(京都)にあった時代。ふつう初・中・後の3期、すなわち律令制再興期・摂関期・院政期(末期は平氏政権期)に分ける。平安朝時代。
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