重要文化財
板彫弘法大師像
鎌倉時代 正安4年(1302)
木造彩色
総高136.7cm
大師堂安置
この記事は約2分で読めます

鎌倉の技、
弘法大師の面影を刻む
この尊像は、正安4年に仏師・定喜によって造られた木彫像です。
弘法大師がかつて過ごされた「納涼房」の由緒を受け継ぐ大師堂において、本尊として祀られています。



当時、神護寺に滞在していた後深草天皇の皇子・性仁法親王が、土佐の金剛頂寺にあった弘法大師像を模刻させ、自ら創建した「翫玉院」に安置したものと伝えられています。

五鈷杵や数珠などの細部まで丁寧に彫られており、鎌倉時代彫刻の技術と精神を今に伝える、歴史的・美術的価値の高い尊像といえるでしょう。



鎌倉時代
源頼朝が鎌倉に幕府を開いてから1333年(元弘3)北条高時の滅亡に至るまで約150年間の称。
数珠

五鈷杵

翫玉院
性仁法親王が神護寺に築いた僧坊。1302年に空海像を模刻・安置した。
金剛頂寺
高知県室戸市に所在する真言宗豊山派の寺院。四国八十八箇所霊場の第26番札所。
土佐
現在の高知県一帯を指す旧国名。
性仁法親王
鎌倉時代の皇族。後深草天皇の第4皇子。皇族出家者として寺院行政に深く関わる。文覚上人の墓と並んで神護寺に墓所がある 。1267–1304。
後深草天皇
第89代天皇。在位1246-1259。持明院統の祖で、両統迭立の起点をなした中世皇統の重要人物。晩年は仏門に入る。和歌にも優れた。1243–1304。
納涼房
弘法大師の住居として自ら命名され、ここに14年以上住まわれた。
定喜
鎌倉時代初期の仏師。
弘法大師 空海
平安時代の僧。弘法大師。真言宗の開祖。当時の三筆の一人。(774〜835)

MOVIE
アンケートにご協力ください
所要時間30秒程度